廃線、そして夢は続く・・・
しかし1950年代から州間高速道路(インターステイツ・ハイウェイ)の建設が始まり、ルート66は徐々に使われなくなっていきます。1977年、イリノイ州ルート66の役目は55号州間道路に移行し、また同年に最後の一部だったアリゾナ州ルート66の役目も40号州間道路に移行します。そして1985年には連邦政府によってルート66が正式に廃止となりました。
ルート66はアメリカの文化遺産として温存されることになりました。ルート66は今はすでに地図上から消えていますが、当時の道を走ることは可能です。1992年から観光向けの道路として保全と整備(※)が行われ、再び世界中のドライバーの憧れの道路となっているからです。イリノイ州にあるルート66では、1926年開業当時に作られたオリジナルのコンクリート部分を走ることができます。ハイウェイとは違ったゆったりとした道を走れば、当時のアメリカの原風景に出会えるはず。失われたアメリカンドリームの記憶がルート66には残っているのです。
※現在、ルート66の一部が歴史的道路(Historic U.S. Route66)として残り、アメリカの景観道路(National Scenic Byway)に指定されています。