車道を出る前に操作方法をチェック
ハワイやアメリカ、ヨーロッパなど左ハンドルの国(イギリス除く)では右側通行やウィンカー操作などを間違えやすいので注意が必要です。レンタカーを借りて車道に出る前に、少し運転の練習をしてからスタートすることで余裕のあるドライブを楽しむことができます。車に乗ったら、まずは車内の操作箇所を確認しましょう。特に左ハンドルの車はシフトレバー、ウィンカー、ワイパー、ライト、サイドブレーキなど普段日本で乗り慣れている車と位置や使用方法が異なっている場合が多いので一度動かして試してみることをおすすめします。また給油口、トランクのオープンレバーなどもチェックしておくと便利です。
特に間違えやすいのがウィンカーとワイパーの場所。左ハンドル車ではウィンカーは左、ワイパーは右にあります。車線を変更するときにいつもの癖でワイパーを動かしてしまうことがあるので注意しましょう(ワイパーはボタン式の車種もあります)。ライトはボタン式になっている車種があり、日本の車と違う場合はあるので、暗くなる前にチェックしておくと安心です。サイドブレーキにはペダル式のバーを足で踏んでブレーキを掛け、レバーを引いて解除するタイプや足元にあるレバーを引くタイプなどもあります。クルーズコントロールは走行スピードをセットするとアクセルから足を離しても解除するまで一定のスピードで走り続ける装置です。またラジオなど電気系統も動作するか事前に確認しておきましょう。操作方法を一通りチェックしたら、パーキング内でゆっくり走行して練習をすると、車道に出たときに落ち着いて走ることができます。
長距離ドライブに便利な「運転支援デバイス」を使おう!
レンタカーで運転支援デバイスを装備した車が最近増えてきています。運転支援デバイスとは、文字通りドライバーの運転を支援する機能のこと。代表的なものとしてはアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)とレーン・キーピング・アシスト(LKAS)があります。ACCは事前に設定した車間距離を維持したまま走行してくれる機能。高速道路や自動車専用道路でアクセルペダルの踏み具合を調節しなければならず疲れた経験をほとんどのドライバーが持っていると思いますが、ACCがあればそのようなストレスから解放されます。LKASは走行中の車線からのはみ出しを防止してくれる機能。ドライブ中に車が走行車線からはみ出そうになると自動的にハンドルを回して元に戻してくれます。わき見運転や疲れからの不注意などで、車線を大きくはみ出てしまって危ない経験をしたドライバーは多いと思いますが、LKASがあれば事故を未然に防ぎます。最近はこれらの運転支援デバイスを装備した車が増えてきていますので、レンタカーでドライブをする前に運転支援デバイスが装備されているかチェックしておくと便利です。装備されている場合は、ハンドル上やその周辺にあるドライバーアシスト用のスイッチを入れることで使うことができます。完全な自動運転車はまだ先の話ですが、運転支援デバイスを活用することで快適な長距離ドライブを楽しむことができます。
車体に傷がないかチェック
海外ではレンタル車両の傷や破損をチェックするのは契約者の責任となっています。走る前に借りた車に傷などがないか必ず確認するようにしましょう。車体に傷がある場合は所定の用紙に記入し、出発前に必ずレンタカー営業所のスタッフに申告してください。出発時に申告がなく、返却時に傷や破損が発見された場合、修理代が請求される場合がありますのでご注意ください。
出発前の確認をして安心・快適なドライブを楽しみましょう。
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